Подвиг

日々の思考

名に愛でて 折れるばかりぞ 女郎花 われおちにきと 人にかたるな


和歌にはめっぽう暗いですが、僧正遍昭の歌は色っぽくて好きです。

この歌が本当に花を折った云々の話ではないことは誰の目にも明らかなわけで。堕落した聖職者というものは、いつの時代も、どの地域でも魅力的なものですよね。


ギリシャ神話の講義をしていた教授が「不倫は楽しいですよ」って言ってた。「悪い事だから楽しいんです」だって。

オストロフスキーの「雷雨」。頼りにならない夫と意地悪な姑を持った主人公は、夫のいない間に、密かに想いを寄せる相手に会いに行ってしまう。私はその逢い引きのシーンがたまらなく好きだ。

最初は理性の方が勝っていて、彼のことを拒もうとするものの、感情が抑えられなくなり、受け入れてしまう。「あなたのためなら罪だって怖くないわ、地獄なんて怖くないわ」って。箍が外れて一気に堕ちていく、最高に人間らしくて、最高に美しい。不倫なのに、罪深いことなのに、思わずうっとりしてしまう。



罪は甘い。堕落は美しい。

とんでもない役を演じなければならないみたいだ。